宮城県言語聴覚士会の活動報告

活動報告

【宮城仙南嚥下勉強会】

 内容

 1)文献抄読:急性期病院 ST

        「市販アイスクリーム類の食品テクスチャー特性の経時的変化について」   

 2)症例報告:認知症病棟 ST       

        「パーキンソン病型認知症が既往にあり、嚥下障害を呈した症例」

 3)話題提供:回復期病棟 ST       

        「VF .VEの実施をどのように判断しているのか?」

 4)VF   :大学    リハDr

 次回は令和2年3月27日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階大会議室にて行います。参加希望の方は奇数の月の月末を目安にご参加ください。

仙南地域担当 新田

活動報告

【宮城県言語聴覚士会主催小児部講演会】

  令和2年2月1日(土)東北労災病院にて宮城県立聴覚支援学校の奥田真由美先生による「外部専門家活用事業担当者と学校連携~そのために必要な基礎知識~」というテーマで講演が行われました。奥田先生は現在、宮城県立聴覚支援学校にご勤務されている一方で、学校内及び関係機関や保護者様との連絡調整役である特別支援コーディネーターとしても活躍していらっしゃいます。

 講演会の中では前半に「特別支援教育」についてお話いただき、障害をお持ちのお子さんの学びの場として特別支援学校、特別支援級、通級による指導というかたちがあること、そしてそれぞれの特徴についてお話しいただきました。後半ではテーマの一つでもありました外部専門家活用事業について、「外部専門家」とは何か、宮城県ではどのような職種がかかわっているのか、外部専門家活用事業が設けられた目的など、具体的な活動事業のご報告を行っていただきました。また特別支援学校について、先生方は通常の先生とどのように異なるのかなど基本的なところから現在の状況まで、とても分かりやすくご説明いただきました。

 今回の講演を拝聴し、これまで自分の中でぼんやりとしていた学校教育の部分が明確になりました。学校では外部専門家にどのようなニーズをもっているのかなど具体的なお話もたくさんお聞きすることができ、講演時間があっという間に感じました。

 今後、言語聴覚士が外部専門家として学校と関わっていく機会は多くなり、より多様性が求められるようになってくるかと思われます。障害のあるお子さんを生涯にわたって支援する一員として、関わっていくことの必要性を感じた講演会でありました。  

仙台医療福祉専門学校 木村有希

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【令和元年度 第1回仙南地域言語聴覚士会 】

 令和元年12月21日(土 )にみやぎ県南中核病院にて仙南地域言語聴覚士会が開催しました。  

 内容は、

1)症例検討   

 ⑴「看取り患者の経口摂取について」      発表者:急性期〜慢性期の病院    

 ⑵「当施設でのSTおよび栄養サポートチームの取り組みについて 〜口から食べることを最期まで支援するための施設でのサービスを考えながら〜」     発表者:老健施設  

2)仙南地域各市町村の地域個別ケア会議についての情報共有  

3)台風19号の被害状況についての情報共有  

4)失語症者向け意思疎通支援事業についての話題提供  

 今回の症例検討会では、終末期の方の経口摂取についてSTとしてどの様なことに注意をして対応するべきかを検討しました。  

 また昨年度から仙南地域の各市町村が毎月のように地域個別ケア会議が開催されていること、来年度はさらにSTの参加する機会が増えるということ、そして私たちがそれぞれの市町村に対してどのように対応するのかなどを情報共有しました。  

 さらに10月に仙南地域で猛威を振るった台風19号に関する被害状況などを議題に挙げ、仙南地域の各施設や会員の被災の有無を共有し、無事を確認しました。

 今後も仙南地域ST間で交流を深めつつ、日本言語聴覚士協会の生涯プログラムである症例検討や基礎講座の開催、地域個別ケア会議や失語症者向け意思疎通支援事業の情報共有などをしていきます。次回は令和2年3月に開催する予定ですので、仙南地域以外の方も気軽にご参加ください。

仙南地域担当 新田

活動報告

 【宮城仙南嚥下勉強会】

 令和年11月29日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。

 内容

1)文献抄読:急性期病院 ST

2)症例報告:老健施設  ST

3)話題提供:急性期病院 ST

4)VF・    リハDr

 次回は令和2年1月24日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて行います。今後の開催は2ヶ月に1回の頻度となります。もし参加希望の方は奇数の月の月末を目安にご参加ください。

仙南地域担当 新田 

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】

  宮城聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」の今年度第3回の活動が12月21日(土)に、東松島市矢本東市民センターで開催されました。会場は要約筆記による情報補償や、ヒヤリングループシステムを使用し、東北文化学園大学 高卓輝先生に「きこえにくいと感じたら」というテーマで、加齢性難聴の病態や、最新の補聴器の性能と限界を上手に活用する方法、補聴援助システムについてとても分かりやすくご講話いただきました。さらに宮城聴覚障害者情報センターの松本隆一施設長からも身振りや筆談、手話など様々なコミュニケーション手段についてご紹介がありました。

 参加されたみなさんの中には長年にわたり補聴器を装用され、きこえの限界も感じながらより良いコミュニケーションやきこえのために相談にいらっしゃった方が多くみられました。また展示ブースに用意された生活に役立つ支援用品について熱心に説明を受ける方もみられました。

 医療機関や補聴器販売店での定期的なメンテナンスを継続しながら、最新機器の情報や様々なコミュニケーション手段に触れることも、補聴器を上手に装用していく秘訣なのではないかと改めて感じました。 

聴覚部 佐々木志保 

活動報告 

【宮城県言語聴覚士会による「言語聴覚士」の普及活動】  

 11月30日仙台市健康促進センターにて開催された「第6回いず☆ちゅう健幸祭」で『言語聴覚士の仕事』の普及活動を行って参りました。  

 「聞こえの相談会」と題し、聴力検査や、補聴器・補聴援助システムの試聴を提供しました。相談会には約30名の市民の方がいらっしゃり、聴力検査を受けるために待ち時間を頂くなど、聞こえに関する市民の皆様の関心の高さを感じました。 眼鏡屋さんでも補聴器が取り扱われ日頃から目にする機会はありますが、実際に試聴する機会は少なく、多くの方が手に取り試されていました。補聴器の小ささに驚かれたり、聞こえやすさを感じられたり、自分の声の大きさにびっくりするなど、様々な感想が聞かれました。中には、補聴器が必要だとわかっていても認めたくないという声や、踏み切る勇気がないという声もありました。今回の試聴をきっかけに耳鼻科に相談に行ってみたいと言ってくださる方もおり、補聴器を身近に感じていただく良い機会になったと思います。このような機会をいただいた仙台市並びに仙台市健康福祉事業団様に感謝致します。  

今回は聴覚部の皆様に協力頂きましたが、様々な年齢層の方々と関わることで、患者様やご家族様への対応に役立つという感想や、自分のスキルを活かして社会貢献する機会が持てて貴重な時間だったという感想を頂きました。ご協力ありがとうございました。 今後も言語聴覚士や宮城県言語聴覚士会の普及活動にご理解ご協力をお願い致します。       

担当 安部

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【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】  

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催のより良いコミュニケーションを楽しむための「難聴者等トータルコミュニケーション教室」の2回目が11月16日(土)、大崎市古川保健福祉プラザで開かれました。東北文化学園大学高卓輝先生に加齢性難聴の定義、聴こえの特徴、補聴器適合検査、最新補聴器情報、補聴援助システムについて分かりやすくご講話頂きました。参加者は20名を超え、これから補聴器を試してみたいという高齢者の方も複数いらっしゃいました。質疑応答も多く出され、補聴器を数回試してみたが、常用できないであきらめてしまったというエピソードが出されました。眼鏡のようにその場ですぐに使えるものではなく、適切な調整を複数回繰り返しながら、補聴器からの音に慣れていく期間が必要です。それを乗り越えて常用するには、本人の補聴器を使ってコミュニケーションを取りたいというモチベーションを維持することですが、そのためには本人だけで無く、ご家族や介護者など周囲の支援者にも補聴器の特徴を伝え、常用に向けて共に取り組む姿勢が重要であることを周知していく必要性があると感じました。 第3回は12月21日土曜日「東松島市矢本東市民センター」13時半から開催される予定です。

聴覚部 安部知華

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【聴覚部講演会報告】 

 9月7日(土)福井医療大学の氏田直子先生をお招きし、「高齢期発症難聴者の支援~つながりを守るために~」というテーマでお話しいただきました。氏田先生は、聴覚障害に関する医学的知識や補聴器・人工内耳の技術的なハード面はもちろん、聴覚心理や障害認識などのソフト面についても大変分かりやすくお話しくださる先生ですので、講演会開催を楽しみにしておりました。当日は、山形県や青森県など県外からの参加者もおり、終了後の個別相談も盛況に終わりました。  

 講演会では、「聴覚障害は情報障害であること」、「当時者自身が情報障害に気づけないのが特徴である」という話から始まり、加齢性難聴の特徴、高齢者の難聴スクリーニング方法、難聴が発見された際の対応、補聴器の適合・装用・管理指導、地域包括ケアにおけるSTの役割と、大変幅広い内容を非常に分かりやすく、軽快にお話し頂きました。今地域に求められているST像に応えるための知識や技術が沢山ちりばめられていたと思います。特に、難聴スクリーニングに使用する物品や、インターネットで購入できる耳鏡、最新の補聴器など、実際の物品を用いてのデモストレーションは好評でした。参加した会員にとって「聴覚」が身近なものになったのではないかと思います。  

 個別相談では、補聴器の装着練習や管理について教えて頂きました。補聴器を装用した状態で電話を受ける際の受話器の当て方なども教えて頂き、有益な情報交換が出来ました。  認知症を予防する1つに難聴を見逃さず補聴する事が有効であることは周知の事です。今回のスクリーニング方法は臨床場面で活用できるものと思います。今後も会員の皆様の臨床を支える情報を発信して参りたいと思います。ご参加いただきありがとうございました。

聴覚部 安部

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】 

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催のより良いコミュニケーションを楽しむための「難聴者等トータルコミュニケーション教室」の1回目が8月17日(土)、名取市増田公民館で開かれました。今年度は、「聞こえにくいと感じたら・・・」というテーマで、加齢性難聴の定義、聴こえの特徴、補聴器適合検査、最新補聴器情報、補聴援助システムについて、東北文化学園大学高卓輝先生から分かりやすくご講話頂きました。

 参加者は20名ほどで、年齢は中学生から高齢者と幅広く、これから補聴器の装用を検討する方から30年以上装用している方までと装用歴も異なりました。どの参加者も、パソコン要約や補聴援助システム(ヒアリングループやコミューン)を駆使し、熱心に聴講されていました。講演後の交流会では、補聴器装用歴の長い方から若い世代に向けて、難聴を自己開示する事の重要性やコミュニケーションストラテジーについて情報提供があり、交流を深めていらっしゃったのが印象的でした。第2回は、11月16日土曜日「大崎市古川保健福祉プラザ」13時半から、第3回は12月21日土曜日「東松島市矢本東市民センター」13時半から、同じテーマで開催される予定です。

聴覚部 安部

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【令和元年度地域包括ケア人材育成プログクラム導入研修 

  先日、地域包括ケアシステムに関わる人材育成プログラム導入研修を福島県言語聴覚士会と合同で2日間の研修を開催しました。

 1日目は7月20日(土)に福島市にて地域包括ケア推進コースを開催しました。講師は黒羽真美先生(日本言語聴覚士協会 理事 介護保険部)にご講義いただきました。内容は地域包括ケアシステムや社会保障制度、医療・介護保険制度、地域ケア会議など難しい話をとても解りやすく説明していただき、またグループワークにて地域ケア会議でのケアマネジャーへの提案の仕方など具体的な内容を学ぶ機会となりました。  

 2日目は8月3日(土)に志和智美先生(日本言語聴覚士協会 介護保険部)を講師として仙台市にお招きし介護予防推進コースを開催しました。志和先生のご講義はとても明るくパワフルで、先生の具体的な経験も踏まえての内容であったためイメージしやすい内容でした。また当士会理事の小坂井さんより大崎の地域包括ケアシステムの現状をユーモアも含めて楽しくお話いただき、宮城県内の地域包括ケアシステムの状況を知り得ることができました。さらにグループワークにおいては各事業のテーマに対して目標と計画立案を考案し、それぞれのグループが発表することで様々な視点があることや、その計画を地域福祉に関わる他職種や地域住民に理解を得ることの難しさを感じる内容でした。  

 今後、病院や施設で勤務している言語聴覚士が各市町村の地域ケア会議やサロンへ出向き、言語聴覚士としての意見を求められることが多くなると予想されます。そこでは短時間で必要な情報を収集し、求められる意見を柔軟な思考で述べるスキルが必要となってきます。  

 導入研修に関してご興味のある会員は、日本言語聴覚士協会作成の「地域リハビリテーション活動支援推進のための人材育成事業」の初期研修DVDをお貸しします。

 宮城県言語聴覚士会のHPのお問い合わせにご連絡いただければ、初期研修DVDを送付いたしますので、気軽にご連絡ください。

(

地域包括ケア人材育成プログラム導入研修 担当 新田) 

活動報告

【宮城仙南嚥下勉強会】 

 令和年6月21日(金)と7月19日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。

 話題提供において意外と義歯の正しい手入れの方法を知らず、とても勉強になりました。

 内容 6月

 1)文献抄読:急性期病院 ST

 2)症例報告:急性期病院 ST

 3)話題提供:急性期病院 ST

 4)VE提供:リハDr  1件

        7月

 1)文献抄読:宮城県職員 歯科Dr

 2)症例報告:急性期病院 ST

 3)話題提供:急性期病院 ST

 4)VE提供:リハDr 1件

 

 次回は令和元年8月30日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて行います。   

(仙南地域担当 新田)

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【宮城仙南嚥下勉強会】 

 平成31年4月19日(金)と令和5月17日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。

 平成から令和へと新しい時代となり、今後も多職種でより一層検討してまいります。

 ご興味のある方は、気軽にご参加ください。

 内容 4月

 1)文献抄読:急性期病院 ST

 2)症例報告:慢性期病院 Ns

 3)話題提供:精神科病院 ST

 4)VE提供:リハDr  1件

   5月

 1)文献抄読:学校講師  歯科Dr

 2)症例報告:回復期病院 ST

 3)話題提供:老健    ST

 4)VE提供:なし

 

 次回は令和元年6月21日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて行います。  

(仙南地域担当 新田)

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【第1回聴覚部情報交換会】 

 平成30年11月24日(土)東北労災病院にて第1回聴覚部情報交換会を開催し、9施設13名の参加がありました。始めに、東北文化学園大学の高卓輝先生より「成人補聴器装用者の聴覚管理」というテーマでご講話頂き、次いで情報交換を行いました。高卓先生からは、聴覚管理の基礎、複数の事例を用いてオージオグラムを読み方・具体的な支援方法など、丁寧にお話し頂きました。適切なフィッテングには、医学的な評価に加え、全身状態や、家庭環境・生活スタイルなどを含めた患者さんの全体像を把握することが必須であることを確認しました。 情報交換会では、各施設の業務内容をはじめ、聴覚障害に関する福祉サービスや当事者団体についてなど幅広く情報を交換し、交流することが出来ました。 言語聴覚士は、認知症と難聴の判断や加齢性難聴の対応も期待されています。次年度からは年に数回の研修会と情報交換会を開催していく予定です。会員の皆様のご参加をおまちしています。           

文責:聴覚部 安部

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【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室】  

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催のより良いコミュニケーションを学ぶための「難聴者等トータルコミュニケーション教室」の3回目が12月8日、槻木生涯学習センターで開かれ、「補聴器をつかいこなそう!」というテーマで講演をして参りました。今回は当事者だけでなく、家族や補聴器を装用して間もない方の参加が目立ちました。 講演内容は、きこえのしくみ、聴覚障害の分類からみた補聴効果、最新デジタル補聴器に搭載されている機能など、難聴や補聴器に関する情報をお伝えしました。講演後の交流会では、補聴器の購入先や購入までの流れ、ハウリングの対処法について質問が出ました。補聴器の適合効果は、難聴の原因、難聴の程度や難聴期間によって個人差があること、そして正確な聴覚診断のもと補聴器の専門家と共に継続した調整と、定期的な聴覚管理が必要なことをお伝えしました。加えて、聞こえにくさを自覚した場合は、補聴器相談医のいる耳鼻科を受診し、補聴器が必要と診断された場合は、認定補聴器専門店での補聴器購入が推奨されている事もお話しさせて頂きました。 今年度の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」は終了ですが、次年度も継続して難聴や聞こえについての知識や情報を、発信して参りたいと思います。      文責:安部

活動報告

【宮城仙南嚥下勉強会】 

 平成30年10月26日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。

 今回は福島県須賀川市より3名の先生方が参加し、合計22名で勉強会を行いました。  

内容 1)文献抄読:回復期病院 ST

   2)実技講習:意図的指搔き出しの実際 耳鼻科Dr

   3)症例報告:老人保健施設 ST

   4)話題提供:維持期病院 Ns

   5)VE・VF提供:急性期 リハDr  

 今回は2カ月ぶりとなる勉強会で、臨床現場の嚥下障害に対する評価や治療、悩みなどを話し合い他職種で情報共有いたしました。週末の金曜日に3時間以上の勉強会でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 次回は平成30年12月7日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて 行います。ご興味のある方は、気軽にご参加ください。

(仙南地域担当 新田)

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室】

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催のより良いコミュニケーションを学ぶための「難聴者等トータルコミュニケーション教室」の2回目が10月6日、塩竈市公民館で開かれ、「補聴器をつかいこなそう!」というテーマで講演をして参りました。 講演内容は1回目と同様で、きこえのしくみの話から聴覚障害の分類、聴覚障害の分類からみた補聴効果、最新デジタル補聴器に搭載されている機能など、難聴や補聴器に関する情報を幅広くお伝えしてきました。参加者は補聴器や人工内耳を装用されている方、盲聾の方、手帳の等級に該当しないが聴こえにくさをもつ高齢の方などで、テレコイルシステムやコミューンなどの補聴援助機器が用意され、聴き取りやすくなる環境づくりがなされていました。 補聴器を購入する際は、補聴器相談医のいる耳鼻科の受診と認定補聴器専門店での補聴器購入が基本ですが、手軽に購入できる方法が選択され、本人の聴力に合っていない補聴器を装用しているケースについての話題がでました。「補聴器相談医のいる耳鼻科」は「日本耳鼻咽喉科学会」のホームページで確認する事ができ、「認定補聴器専門店」については、「公益社団法人テクノエイド協会」のホームページで確認する事ができます。補聴器の適合効果には個人差がありますので、正確な聴覚診断のもと補聴器の専門家と共に継続した調整と定期的な聴覚管理が必要です。 次回の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」は、12月8日(土)槻木生涯学習センター2階会議室1にて開催される予定です。ご興味のある士会員の皆さまもぜひご参加ください。

(安部)

活動報告

【大崎栄養サポート研究会 第11回研修会】  

 平成30年10月4日(木)大崎歯科医師会・大崎栄養士会と当士会が後援する大崎栄養サポート研究会の特別勉強会が開催されました。

 今回は仙台医療福祉専門学校言語聴覚学科学科長の櫻庭ゆかり先生を講師にお招きしました。「舌の筋活動を中心に・・」というコアなタイトルにも関わらず、他職種の参加者も櫻庭先生の熱い語りに引き込まれて十分に理解できる内容でした。

 我々STにとってはとても刺激的であり、舌へのレジスタンストレーニングの新たな道筋を示してくれた講演でした。摂食・嚥下訓練や構音訓練において舌筋群へのアプローチが不可欠であることは承知しているが、その頻度、負荷の掛け方、部位について今ひとつ腑に落ちないSTも多いと思いますが、先生のお話で目から鱗といったところでしょうか。

 通常の会では30人程度の参加者が今回は60人超となり、大崎口腔健康センターは最後まで熱気に包まれておりました。「頑張れST!」という先生からの檄がとても懐かしく、嬉しい一夜でした。 介護予防局 小坂井

活動報告

【平成30年度 第1回仙南地域言語聴覚士会】

 平成30年8月11日(金)にみやぎ県南中核病院にて仙南地域言語聴覚士会が開催しました。  

内容は、  

1)症例検討    

⑴「摂食障害を呈した症例への自力摂取獲得に向けた介入」発表者:回復期リハビリテーション病棟  

⑵「リハビリマネジメントⅡを通し、胃瘻から積極的な経口摂取が 可能になった例」発表者:通所リハビリテーション施設  

2)仙南地域言語聴覚士会の総会    

平成29年度事業及び会計報告、平成30年度事業計画及び会計  

3)仙南地区会員の動向について   

2症例とも胃ろうから食事の経口摂取へ移行可能となった内容でした。  

 その内容は超高齢者であっても生活の中で時間をかけてリハビリすることで自力摂取に至った症例や、通所リハビリテーションの中でリハビリマネジメントⅡという他職種と家族が定期的にカンファをすることで常食まで回復した症例でした。胃ろう造設した方でも再び食事を取り戻し、とても前向きな内容であったため嬉しさを感じながらの検討会でした。 今後も仙南地域ST間で情報交換をしながら交流を深めつつ、症例検討や講演会など 活動していきたいと思います。

(仙南地域担当 新田)

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加】   

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催のより良いコミュニケーションを学ぶための「難聴者等トータルコミュニケーション教室」が7月28日、石巻市保健相談センターで開かれ、「補聴器をつかいこなそう!」という題で講演をして参りました。  

 きこえのしくみの話から聴覚障害の分類法、聴覚障害の分類からみた補聴効果、補聴器の分類と最新デジタル補聴器に搭載されている機能、正確な聴覚診断と補聴器の適用、補聴器の限界と対応まで幅広い内容をお伝えしました。「補聴器利用者によって補聴効果に対する評判がまちまちである」理由がよく理解できたという意見を頂きました。  

 補聴器適合効果は、聴覚障害の程度や性質・障害部位によって個人差があり、補聴器装用を考える際には、正確な聴覚診断がまず必要であり、診断結果をもとに予想される補聴効果と限界を充分理解した上で、自分のニーズにあった最適な補聴器を専門家と相談しながら選定していくことが大事であることを参加した皆様と確認できたと思います。講演後の質疑応答では難聴や補聴器に関する相談が多く寄せられました。  

 この「難聴者等トータルコミュニケーション教室」は、年間3回開催され、次回は10月6日(土)塩釜市公民館 2階 第1会議室、3回目は12月8日(土)槻木生涯学習センター2階会議室1にて開催される予定で、1回目同様補聴器について講演致します。ご興味のある士会員の皆さまもぜひご参加ください。

(高卓)

活動報告

【宮城仙南嚥下勉強会】 

 平成30年7月27日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。  

 内容 1)文献抄読:回復期病院 ST 2)症例報告:老人保健施設 ST 3)話題提供:急性期病院 ST 4)VE提供:リハDr 1件  

 今回は他施設へ情報提供する際の注意点など、改めて考える直した充実な内容となりました。

 次回は平成30年9月28日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて 行います。

 ご興味のある方は、気軽にご参加ください。

(仙南地域担当 新田)

活動報告 

【大崎栄養サポート研究会第10回研修会】

 県北部STが関わる大崎栄養サポート研究会の研修会について報告いたします。去る7月6日に大崎口腔健康センターにおきまして、山形県鶴岡市で地域の食支援に大活躍されております管理栄養士の小川豊美氏を招いて「生きるを共に~社会連携に於ける食支援~」というタイトルで研修会が行われました。小川氏は自ら栄養ケア・ステーションを立ち上げて、地域の施設や在宅での栄養ケアに取り組んできました。病院の地域医療連携室や地域包括支援センター、ケアマネ事業所等に積極的に働きかけて現在の地域在宅NSTを確立するまでの活動報告には参加した誰もが感嘆いたしました。特に終末期から看取りまでの食支援において我々STには何ができるのか?食べさせない勇気も必要であるということ。いろいろ考えることができました。特に小川氏の食支援活動には常に庄内地域のSTが関わっていたことが大崎栄養サポート研究会にも通じるところでありまして、懇親会のお酒がまた美味しかったこと。                           

(県北部 小坂井)

活動報告 

【宮城仙南嚥下勉強会】

 平成30年4月27日(金)と5月25日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。新年度ということで新メンバーが参加し、20人以上の参加者で行いました。金曜日の夜でしたが両月ともに3時間以上も検討し合い、あっという間の充実した勉強会でした。

内容

4月

1)文献抄読:大学講師 歯科Dr 2)症例報告:急性期病院 ST 3)話題提供:急性期病院 ST 4)VE提供:耳鼻科D・リハDr 2件

5月

1)文献抄読:老健 ST 2)症例報告:急性期病院 ST 3)話題提供:急性期病院 ST 4)VE提供:耳鼻科D・リハDr 2件

 次回は平成30年7月27日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて行います。ご興味のある方は、気軽にご参加ください。                         (仙南地域担当 新田)

活動報告 

【大崎栄養サポート研究会2018始まる!】  

 平成30年5月10日、片倉病院リハビリテーション室に大崎地区の多職種が集まって、本年度第1回目の勉強会が始まりました。今回はリクエストが多かった「摂食のためのポジショニング」と題して、片倉病院理学療法士・中鉢泰生氏による講義でした。参加者には介護士や歯科衛生士、管理栄養士が多く、食事時のポジショニングの方法について皆さんが現場で困っていることを質問してもらいながら、実技を交えてあっという間の90分でした。男性モデルを使った様々なケースに対応した姿勢調整方法をとても解り易く説明していただき、皆様の現場で明日からでも使いたいという声が多く聴かれました。今年度も主に第1木曜日に大崎栄サポ研は地域の皆様に効果的な食支援を継続してまいります。他の地域からの御参加もおおいに歓迎いたします!                      (介護予防局 小坂井)

活動報告  

【宮城県言語聴覚士会 石巻・県北地域勉強会】 「小児の摂食・嚥下リハビリテーション 間接訓練~日々の関わりからできること~」  平成30年3月3日(土) 場所;大崎市生涯学習センター  今回の石巻・県北地域勉強会は小児の摂食・嚥下リハについてということで、県立こども病院発達支援部STの大塚由香さんを講師に招いて行われました。まずは、トラストメディカル(株)さんによるコミュニケーションサポートシステムCOMUOONの製品紹介。小さなスピーカーシステムによる聴こえ支援の説明に参加者も大いに納得しておりました。  勉強会では、食べることの発達のお話しから始まり、正常発達と比べながら食べることのリハビリの前にどこでつまずいているかの観察の重要性、食べる前に過敏を全て解消させてから間接訓練を行う等、改めて小児の摂食・嚥下へのアプローチの基本をおさらいすることができました。大崎圏域では小児専門のSTがおりませんので、大塚さんが伝えてくれた脱感作法やガムラビング、バンゲードは自分たちの手技を再確認する良い機会になりました。実際の現場では保育士さんや教師等の協力なくしてはより良い支援はできません。今回は保育士さん、支援学校教員、理学療法士、学生が一緒に参加して、我々STと共に学ぶことができたことがいかにも大崎らしくて嬉しい1日でした。

(介護予防局 小坂井)

活動報告 

【嚥下合同勉強会(仙南地区)】 

 平成30年2月23日(金)に宮城仙南嚥下勉強会を行いました。

 今回は入院患者の誤嚥・窒息を防ぐために入院時の嚥下機能スクリーニング検査を導入している病院の取り組みや、臨床で迷っていることや患者さんへの関わり方について情報共有することができとても有意義な会となりました。また丸木医科器機株式会社様より嚥下食としての和菓子の試食会をして頂きました。ありがとうございました。

 内容

I. 文献抄読:耳鼻科Dr

II. 症例報告:急性期病院ST

III. VE・VF提供:リハDr 1件

IV. 話題提供:病院ST

 次回は平成30年3月23日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂にて行います。ご興味のある方は、気軽にご参加ください。

(仙南地域担当 新田)

活動報告 

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室in白石の参加報告】

 「難聴者等トータルコミュニケーション教室(宮城県聴覚障害者情報センター主催)」が、1月13日白石市中央公民館で開催され、補聴器のしくみや聞こえ方、購入までの流れについてお話しをさせて頂きました。

 今回は、聴こえにくさを感じているものの障害者手帳の交付に該当しない聴力レベルの方も参加されており、専門的な最新の情報を得ることができたと喜んで頂きました。  

 今年度は、栗原市、気仙沼市、白石市と3回の開催でした。どの地域に行っても参加する方々の意欲の高さに驚かされました。補聴器や人工内耳を装用し定期的に調整をすることの重要性をお伝えすると共に、機器に付属している機能の有効活用や、補聴援助システムの活用、コミュニケーションストラテジーなどについて今後紹介出来ればと思いました。次年度も継続して参加させて頂く予定ですので、会員の皆様のご参加もお待ちしています。                              

(東北労災病院 安部) 

活動報告 

【宮城県言語聴覚士会による「言語聴覚士」の普及活動】

 当会では,聞くこと,話すこと,食べることなどにお困りの方が適切な医療,介護,福祉に繋がり,住み慣れた地域でより良い生活を送ることができるよう,『障害の正しい理解』と『言語聴覚士の仕事』の普及活動を行っております。

 本活動は,平成27年度から本格実施しておりますが,当会は会員200名ほどの小さな会であるため,単独でのイベント開催は周知や運営面に限界がありました。そこで,昨年度からは関係団体の各種イベントに当会ブースを設置させていただき,活動を行って参りました。

 お陰さまで年々関係団体からのお誘いも増え,今年度は仙台市さま,公益社団法人宮城県栄養士会さま,一般社団法人宮城県理学療法士会さま,一般社団法人宮城県作業療法士会さまよりお誘いいただき,各イベントを通じて100名以上の県民の皆さまとお話することができました。また,最近では,イベント会場内(他ブース)の管理栄養士さん,歯科衛生士さん,行政等の方々が当会ブースを紹介してくださる機会も増え,多職種連携を肌で感じております。

 この場をお借りいたしまして,お立ち寄りいただきました一般の皆さま,協力いただきました賛助会員企業の皆さま,そして,活動の場を提供いただきました関係団体の皆さまへ心より感謝申し上げます。

 ありがとうございました。

 

 最後になりますが,現状,本活動は宮城県言語聴覚士会理事と少ない広報部員が中心となって行っております。今後は会員より協力者を募り,当会全体でその輪を広げて行ければと考えております。

 今後とも皆さまのご支援ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます。

広報部 佐藤・相澤

 ☆☆☆平成29年9月から11月までに行ったイベントの様子を以下に掲載します。☆☆☆

<作業療法フェスタ2017『OTってなあに』(平成29年9月17日(日)サンモール一番町藤崎デパート前)>

<第14回いい日・いい汗 栄養まつり“100歳まで食べる食事は100000食!?”(平成29年10月8日(土)アエル5階多目的ホール)>

<第5回いず☆ちゅう健幸祭(平成29年11月11日(土)仙台市障害者総合支援センター)>

活動報告 

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】

 難聴者や中途失聴者を対象によりよいコミュニケーションを学ぶ「難聴者等トータルコミュニケーション教室」(宮城県聴覚障害者情報センター主催)が11月18日、気仙沼市ワン・テン庁舎で開かれ、「補聴器について知ろう」という題で講演しました。  

 気仙沼市内には新生児聴覚スクリーニング検査を実施できる産院や精査機関が無いため難聴の発見が遅れる可能性があること、また補聴器相談医が不在のため仙台市や岩手県の耳鼻科を受診するなど、移動時間やそれに伴う経済的な負担が大きいことが分かりました。

 講演後の交流会では、補聴器を購入するまでの流れの確認や、補聴器選択の際に優先すべき視点について意見交換がなされました。インターネットや新聞広告なので簡単に入手できる補聴器ではなく、聴力検査を受け残存する聴覚機能に合わせた補聴器選択と継続的に調整を繰り返す重要性を確認しました。  

 次回の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」は、1月13日土曜日白石市中央公民館で開催されます。ご興味のある士会員の皆さまもぜひご参加ください。                                

(東北労災病院 安部)

活動報告 

【宮城仙南嚥下勉強会】

<会名変更のご報告>  

 以前までは「嚥下合同勉強会」でしたが、今回から「宮城仙南嚥下勉強会」と会名を変更いたしました。メンバーはいつも通り変わりありません。今後とも、よろしくお願いいたします。

<活動報告>  

 平成29年11月17日(金)に今年最後の嚥下に関する勉強会を行いました。内容は①文献抄読:リハDr、②症例報告:病院ST、③VE検討:リハDr、病院ST、④話題提供:急性期病院STです。  

 次回は平成30年1月26日(金)18:30頃に、みやぎ県南中核病院・2階講堂で行います。ご興味のある方は、気軽にご参加ください。

(仙南地域担当 新田)

活動報告  

【県士会大崎・石巻地域活動報告】  

 平成29年11月12日(日)、仙台国際センターにて東北摂食嚥下リハビリテーション研究会第14回研修会が開催されました。

 メインテーマが「地域とつなげるチームアプローチ」ということで、我が大崎栄養サポート研究会にも地域医療・在宅医療における摂食嚥下リハの現状と課題について、活動報告と症例紹介をしてほしいとのオファーが来ましたので、代表として特別養護老人ホームみやざきの管理栄養士・鈴木美希子さんと大崎ひまわり訪問看護ステーションの当士会理事・横川幸香さんに登壇していただきました。

 大崎地域の管理栄養士と言語聴覚士で4年前に立ち上げた時から、病院・施設・在宅に関わらず摂食嚥下障害を持つ方や栄養サポートを必要としている方を広く支援したいというのが当会の目標でしたので、何とか形になってきたと確信できる素晴らしい発表でした。多職種連携を基本にした活動を継続した結果、地域包括ケアシステムの一端を担うに値するSTがそこに存在しているということが何よりも嬉しく思います。                

(介護予防局長 小坂井)

活動報告  

【平成29年度加美町健康祭り「食の文化祭」】  

 平成29年10月29日、加美町町民体育館で毎年恒例の「食の文化祭」が行われました。

 今年も当士会県北部STが大崎栄養士会から参加オファーを受けまして、栄養士会のブースに「口から食べることの相談コーナー」を設けました。今年はじっくりとお話を伺うことができて、STが居ない加美町の皆さんにSTの存在をアピールできたように思います。いつの間にか、地域の歯科衛生士会や薬剤師会、訪問看護協会の皆さんとも顔見知りになっていたことでSTを盛り上げていただきまして、大変ありがたかったです。これも「大崎栄養サポート研究会」で多職種とのつながりが持てたことのおかげと思っております。                             

(介護予防局 小坂井)

活動報告  

【平成29年度大崎地域リハビリテーションプラットフォーム構築事業 「おおさき口から食べる食支援シンポジウム」】  

 平成29年10月13日、大崎合同庁舎大会議室にて、日頃から大崎地域で食支援活動を行っている「大崎口から食べることを支援する会」「NPO法人ハッピート大崎」「大崎栄養サポート研究会」の3団体の活動報告会と東北大耳鼻咽喉科・加藤健吾先生による基調講演が行われました。

 パネルディスカッションでは「安全安心に食を楽しむ」ことの実現に向けて、医療・介護・福祉分野の垣根を越えて活発な意見が出てまいりました。大崎のSTを代表して片倉病院の鈴木利佳子氏がパネリストとなって、「大崎栄養サポート研究会」が結成されてから4年間でSTが徐々にこの地域で認知され始め、摂食嚥下障害に対する他職種の関心が高まったこと。改めて「口から食べることの支援」に向けてみんなの協力が得られるようになったこと等があげられました。地域での多職種連携がうまく機能している一例として今後の展開に期待しましょう。              

(介護予防局 小坂井)

活動報告  

【嚥下合同勉強会(仙南地区)】  

 平成29年10月27日(金)に嚥下合同勉強会を行いました。今回は生活の場で食事形態を上げることの難しさや、当地域での医療現場の課題を再確認した内容となりました。内容は ① 文献抄読:急性期病院ST ② 症例報告:急性期病院ST ③ VE・VF検討:リハDr 1件 ④ 話題提供:老健ST  

 次回の嚥下合同勉強会は11月17日(金)の18:30頃、みやぎ県南中核病院・2階講堂で行います。他職種が様々な視点で気軽に発言できる貴重な場です。ご興味のある方は気軽にご参加下さい。

(仙南地域担当 新田)

活動報告 

【平成29年度地域リハビリテーション活動推進支援事業導入研修会 宮城県言語聴覚士会、一般社団法人 福島県言語聴覚士会 合同開催】  

 平成29年8月19日(土)と10月21日(土)に地域包括ケアシステムに関する研修会を2回に分けて開催しました。この研修会は日本言語聴覚士協会指定の人材プログラムの一端である導入研修で、前年度と同様に黒羽真美先生(日本言語聴覚士協会 介護保健部)を仙台市と福島市にお招きしました。

 この導入研修会は全過程を終了すると、協会および士会の「地域リハビリテーション人材名簿」に登録されます。士会員が名簿に登録されることで、協会、士会から“地域リハビリテーションに貢献するべき人材である”と認められます。この研修会の内容は、「地域包括ケアコース」「介護予防推進コース」という2つのコースがあり、1コマ90分を1日4コマ、2日間かけて全過程を受講する構成となっています。  

 今年度の研修会は福島言語聴覚士会と宮城言語聴覚士会から地域包括システムに関する4つのケースの報告があり、各地域によって行政の目的や進め方の違いなどを情報共有することができ、またそこで黒羽先生にとてもわかりやすく解説していただきました。さらにグループディスカッションを行ったことで、新たな気づきや介護予防のイメージをつかむことができ、今回もとても有意義な講演でした。  

 今後も県内で地域リハビリテーションを担っていただく士会員の皆様と一緒に宮城県内の地域包括ケアシステムを構築できるよう県士会として努めて参りますので、研修会などの最新情報を宮城県言語聴覚士会HPにて随時確認していただければ幸いです。

(介護予防局担当 新田)

活動報告 

【嚥下合同勉強会(仙南地区)】  

 平成29年6月30日(金)と7月21日(金)に嚥下合同勉強会を行いました。7月は岩沼地域のSTも参加し、金曜日にも関わらず夜遅くまで盛り上がりました。その内容をご報告いたします。  

 

内容は  

=6月= ① 文献抄読:病院ST ② 症例報告:急性期ST ③ VE・VF検討:リハDr 1件 ④ 話題提供:リハDr

=7月= ① 文献抄読:歯科Dr ② 症例報告:老健ST ③ VE検討:リハDr、病院ST 2件 ④ 話題提供:病院ST

=9月= ① 文献抄読:回復期ST ② 症例報告:老健ST ③ VF・VE検討:Drリハ 1件 ④ 話題提供:急性期ST

 

 次回の嚥下合同勉強会は通常どおり10月27日(金)の18:30頃、みやぎ県南中核病院・2階講堂で行います。他職種が様々な視点で気軽に発言できる貴重な場です。ぜひふらっと立ち寄る程度の気軽さでご参加ください。

(仙南地域担当 新田)

活動報告 

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加】

 難聴者や中途失聴者を対象に、よりよいコミュニケーションを学ぶ「難聴者等トータルコミュニケーション教室」(宮城県聴覚障害者情報センター主催)が9月2日、栗原市市民活動支援センターで開かれ、東北文化学園大学の高卓輝教授に「補聴器について知ろう」という題で講演頂きました。  

 感覚器と脳の活動の話から補聴器の効果や限界まで幅広く聴覚障害に関する基礎知識を図や絵を用いて具体的にお話し頂きました。補聴器をよりよく活用する為には、補聴器相談医がいる耳鼻咽喉科を受診し難聴の原因や聴力レベルを正しく把握することから始め、自分の聴こえについて主体性を持って繰り返し調整を行う事が大切であることを確認しました。講演後の交流会では、幼少期から補聴器を装用している方から、「言葉だけを聴くために補聴器をしているのではなく、自分を取り巻く環境を認識する為にも使用しています!」と伺い、情報保障というと一般的には話し言葉を保障することをイメージしますが、その場の状況も含めて情報を保障する必要性があることを再認識しました。  

 この「難聴者等トータルコミュニケーション教室」は年間3回開催され、次回は11月18日土曜日気仙沼市ワン・テン庁舎で、3回目は白石市中央公民館にて開催され、1回目同様補聴器について講演致します。ご興味のある士会員の皆さまもぜひご参加ください。                    

(東北労災病院 安部)

活動報告 

【大崎栄養サポート研究会主催第9回研修会】

 本年8月3日に大崎栄養サポート研究会主催(後援:宮城県言語聴覚士会)による第9回研修会が開催された。当会代表小坂井の挨拶代わりのぶっちゃけトークで盛り上がり、まず情報提供として、シグマソリューションズ(株)浅見哲也氏が「嚥下調整食クオリティの挑戦~共同プロジェクトによるお菓子のおもてなし~」と題し、京都の老舗和菓子屋さんが嚥下調整食へ参入して、日本の伝統的な和菓子を美味しく、美しい嚥下食として提供している話題を紹介した。これはNHKの特番でも取り上げられた企画であり、和菓子職人の情熱が参加した管理栄養士らの興味を引きつけた。特別講演では、みやぎ県南中核病院のリハ医・瀨田拓先生に「口腔と咽頭の状態が食事再開の成否を決める」という‘症候学では説明しにくい嚥下機能低下,を解りやすくとても丁寧に解説していただいた。臨床上盲点となる部分に焦点をあてた瀨田流の講演に、参加した医師、歯科医、STらは一応にうなずくものだった。今回は参加者52名と盛況だったが、古川祭りの最中にもかかわらず大崎圏域のSTが9名集結したことが何よりの収穫だった。

                                       (介護予防局 小坂井)

活動報告 

【宮城県理学療法士会主催「全国統一介護予防・健康増進キャンペーン 元気モリモリ頑張っペ!! ココロとカラダの健康づくり」への参加及びST普及啓発活動】

 7月9日、アリオ仙台泉で開催された元気モリモリ頑張っペ!! ココロとカラダの健康づくりに参加して参りました。

 ステージでは理学療法士会による「元気モリモリ頑張っぺ体操」や作業療法士会による認知症をテーマにした劇の他、ボランティアによる素敵なオカリナの演奏や美しいフラダンスが披露され、買い物に訪れた方々は楽しみながら介護予防についてのお話を聞いているようでした。

 当会は、「話す、聞く、食べる」の質問コーナー他、「食べる事での介護予防」と題し、ステージ上で相澤理事と私が、会場に訪れた県民の皆さまへお話させていただきました。フラダンスの披露で和んだ会場の流れを壊さないよう、二人の対談のような堅苦しくない雰囲気で行い、会場の皆様にも興味を持ってお話を聞いていただけたかと思います。

 今年度も当会では、他職能団体が開催するイベントに参加させていただき、私達の臨床現場の先にいる県民の皆さまへ言語聴覚士の普及啓発活動を継続していきたいと考えております。

(広報部 佐藤)

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活動報告 

【平成29年度第1回仙南地域言語聴覚士会】

 平成29年6月16日(金)にみやぎ県南中核病院にて仙南地域言語聴覚士会が開催されました。  

  内容は、  

1)症例検討    

⑴「訪問言語聴覚療法始めました〜重度感覚性失語症の1症例〜」          

 発表者:みやぎ県南中核病院付属訪問看護ステーション 相澤潔美          

 座長 :こころ病院 佐竹    

⑵「回復期病棟における1症例」          

 発表者:公立刈田総合病院 斎藤祥恵          

 座長 :金上病院 海老田      

 コメンテーター:みやぎ県南中核病院 瀬田拓先生  

2)仙南地域言語聴覚士会の総会    

 平成28年度事業及び会計報告、平成29年度事業計画及び会計  

3)仙南地区会員の動向について   

4)宮城県言語聴覚士協会役員  

 今年も新たなメンバーが参加し、初の顔合わせをしました。  

 また症例検討に関してはコメンテーターである瀬田Drより、具体的なアドバイスをいただき、とても有意義な勉強会となりました。  

 アドバイスの内容は、

1) 発表者はテーマを絞り情報交換しやすいように発表をすること

2) 座長はテーマが不透明な場合にテーマの方向性を定めて、質疑応答が活発化するよう努めること

3) 質問者は積極的に質問すること 今後も仙南地域ST間で情報交換をしながら交流を深めつつ、症例検討や講演会など 活動していきたいと思います。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】 

 平成29年4月21日(金)と5月26日(金)に嚥下合同勉強会を行いました。  

 5月の嚥下合同勉強会は年に1度の東北大学病院で開催され、参加者は仙台市と県北のSTや他職種が多数参加し、金曜日にも関わらず夜遅くまで盛り上がりました。その内容をご報告いたします。  

 内容は  

=4月(みやぎ県南中核病院)=

① 文献抄読 「高齢者施設入所中の後期高齢者に対する嚥下スクリーニングの妥当性評価 —誤嚥検診を通じてー」耳鼻科Dr

② 症例報告 「口腔・咽頭の乾燥と汚染により嚥下障害を呈した症例」病院ST

③ VE・VF検討 「著明な奥舌の萎縮により嚥下障害を呈した症例」リハDr

④ 話題提供 「嚥下障害を有するアテトーゼ型脳性麻痺の患者の姿勢の安定について」歯科Dr  

=5月(東北大学病院)=

① 文献抄読 「カニューレカフ上吸引ラインからの送気訓練を実施した気管切開患者の1症例」 耳鼻科Dr

② 症例報告 「腸閉塞解除術で気管切開し嚥下障害を呈し喉頭気管分離術を施行した症例」 病院ST

③ VE検討 「高齢者2例の口腔内乾燥の違いについて」リハDr

④ 話題提供 「『介護予防基本チェックリスト』の誤嚥に関する質問項目について」歯科Dr  

 次回の嚥下合同勉強会は通常どおり6月30日(金)の18:30頃、みやぎ県南中核病院・2階講堂で行います。他職種が様々な視点で気軽に発言できる貴重な場です。ぜひ気軽にご参加ください。  

 連絡先は、「みやぎ県南中核病院 相澤」または「公立刈田綜合病院 新田」までご連絡ください。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【平成29年度第2回大崎栄養サポート研究会】  

 本年度も大崎圏域の多職種による摂食嚥下勉強会は快調に盛り上がっております。今回は東北大学病院耳鼻咽喉・頭頚部外科の加藤健吾先生による「嚥下診療で遭遇する気管切開の知識」で、在宅での気管切開例の経口摂取の進め方について参加したST、歯科医より現実的な意見が飛び交いました。その後の役員会では、当会にも地域包括ケアシステムの流れが来ており、大崎市医師会や行政からも当会の活動が認められつつあり、今年度は地域のケアマネジャーや介護職への周知を充実させて、摂食嚥下や栄養のことで困っている方たちを多職種で支援する機会を増やそうと考えております。

 毎月第1木曜日午後7時より大崎口腔健康センターで開催しておりますので、広く皆様の参加を歓迎いたします。                                  

(県北地域 小坂井)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】  

 平成29年3月24日(金)に県南のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は

 ① 文献抄読「嚥下評価時の咽頭残留と握力・舌圧の関連」 病院ST

 ② 症例報告「進行性核上性麻痺により摂食嚥下障害を呈した症例」 歯科Dr

 ③ VE・VF検討 「完全側臥位法が有用であった症例」  耳鼻科Dr、病院ST 「脳梗塞後に高口蓋と上下左右大臼歯が欠損していたため                   嚥下障害を呈した症例」 リハDr

 ④ 話題提供(摂食・嚥下に関する疑問など) 耳鼻科Dr 「日々の疑問〜嚥下評価時に義歯装着するか?喉頭蓋は反転?翻転か?など〜」  

 次回は4月21日の18:30頃より、みやぎ県南中核病院・2階講堂で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr2名の参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。今年から「話題提供」ということで、普段の臨床現場で思う疑問点や悩みなど議論する場を設け、他職種による様々な視点や発想を学ぶことができます。ご興味のある方は気軽にご参加下さい。  

 連絡先は、「みやぎ県南中核病院 相澤」または「公立刈田綜合病院 新田」までご連絡ください。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】 

 平成29年2月17日(金)に県南のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は

 ① 文献抄読「高齢者の呼吸・摂食・嚥下の訪問リハビリテーション」 急性期病院ST

 ② 症例報告「経口摂取時、頸部回旋が有効であった症例」 急性期病院ST

 ③ VE検討 「右大腿骨転子部骨折後にせん妄をきたし、抗精神病薬を内服したことによる嚥下機能の低下を呈した高齢者症例」  リハDr

 ④ 話題提供(摂食・嚥下に関する疑問など) 「奥舌後退の筋力改善に有効な訓練方法はあるのか」 耳鼻科Dr  

 次回は3月24日の18:30頃より、みやぎ県南中核病院・2階講堂で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr2名の参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。今年から「話題提供」ということで、普段の臨床現場で思う疑問点や悩みなど議論する場を設け、他職種による様々な視点や発想を学ぶことができます。ご興味のある方は気軽にご参加下さい。  

 連絡先は、「みやぎ県南中核病院 相澤」または「公立刈田綜合病院 新田」までご連絡ください。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【仙台市薬剤師会 健康フェア ~もの忘れフォーラム~ 】 

 宮城県薬剤師会から宮城県リハビリテーション専門職協会に「仙台薬剤師会 健康フェア~もの忘れフォーラム」への参加依頼をいただき、平成29年1月30日にエルパーク仙台で行われたこのイベントに3士会が合同で参加して参りました。

 今回は3士会で1つのブースを設置し、会場に訪れた県民の皆様からの相談や質問を受けさせていただきました。認知症に関することから、身体の痛み、家族への支援方法、地域での介護予防方法など、さまざまご相談が聞かれました。POSがそれぞれの専門性を発揮してお答えするだけでなく、相互に相談し連携を取りながら円滑に質問にお答えすることができました。

 今後も宮城県リハビリテーション専門職協会として、今回のような場面で3職種が合同で参加する機会が増えていきます。県民の健康と福祉の向上のため、今後も連携を密に図りながら、リハビリテーションの必要性と重要性を県民の皆様へお伝えしていきたいと思います。                   

(広報部 佐藤)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】  

 平成29年1月27日(金)に県南のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。

 内容は

 ① 文献抄読「深頸部膿瘍・降下性縦隔炎罹患後の重度嚥下障害:頸部マッサージと舌骨・喉頭の他動運動が著効を奏した1例」 老健ST

 ② 症例報告「早食いで、むせても食べ続けてしまう症例」 老健ST

 ③ VE検討 「高度な咽頭汚染を呈した症例」リハDr

                「繰り返す誤嚥性肺炎—咽頭残留による嚥下後の誤嚥—」 リハDr、病院ST  

 次回は2月17日の18:30頃より、みやぎ県南中核病院・大会議室で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr2名の参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。今後は他施設の管理栄養士も含めた勉強会を考えており、嚥下調整食をどのように地域へ広めていくのか、多職種で検討していく予定です。ご興味のある方は気軽にご参加下さい。  

 連絡先は、「みやぎ県南中核病院 相澤」または「公立刈田綜合病院 新田」までご連絡ください。

(公立刈田綜合病院 新田

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】 

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」にて、言語聴覚士の仕事内容や聴覚領域においての役割について紹介してきました。年3回実施される事業の第3回目として、1月21日土曜日大河原中央公民館で行なわれ、県南地域の士会員と共に参加し交流をして参りました。  今回は、ろう者、補聴器装用者、人工内耳装用者、一側難聴の方など、補聴機器やコミュニケーション手段の異なる方々の参加がありました。参加者からは、自分に合った補聴器の選択をするにはどうすべきか、最新の補聴機器情報はどこで入手できるのか、言語聴覚士に相談したいがどこに行けば会えるのか、などの質問が挙がりました。 聴覚障害は情報障害であり、ライフステージによって必要な情報が刻々と変化していきます。必要な時に必要な情報をいつでも入手できるような体制が求められますので、今後も聴覚障害に関わる諸団体と連携を図り、聴覚障害の方々のQOL向上に向け活動して参りたいと思います。       

(東北労災病院 安部)

活動報告

【宮城県大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会設立記念式典および記念講演会】

 平成29年1月21日(土)に艮陵会館にて宮城県大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会設立記念式典および記念講演会が開催されました。

 今回、災害リハビリテーション支援関連団体として行政を含む14の職能団体が参加され、災害支援の思いを同じくすることで、今まで遅れていた宮城県内の災害時における体制構築の第一歩となったのではないかと思います。  

 記念講演では慶応義塾大学 医学部の里宇明元先生を招聘し、「いかに災害に備えるか ―リハビリテーションの立場から―」について学ばせていただきました。災害時には高齢者、障がい者、在宅療養者など、災害時要援護者に対する地域ごとの支援の重要性が改めて認識されました。STに関わることとしては、嚥下調整食の話題をと地域のデータとともにとりあげていただき、我々としても災害時にどのように嚥下に問題を抱えた方々の支援の体制づくりをどうしていくべきかという大きなヒントを頂けたと感じております。

(理事 佐々木)

活動報告

【石巻失語症友の会「虹の会」芋煮会】 

 平成28年11月19日(土曜日)に石巻失語症友の会「虹の会」において毎年恒例の芋煮会が開催されました。

 今回は総勢26名の方が集まってくれたのですが、当日はあいにくの雨模様、さらには石巻駅前には黒山の人だかり!!(少し大げさですが)。その理由は、あのポケモンGOの震災復興をかねたイベント中だったため、スマホを片手にポケモントレーナー兼観光客の皆様が列を作って行進している状況でありました。(推定1万人!!)そのため芋煮会に参加してくれる皆さんも定時に集まれないという波乱の幕開けとなりましたが、その混雑の中でも新規に2名の失語症の方が参加してくださいました。  

 多少の遅れはあったものの芋煮の調理は2チームに分かれて行いました。そして例年のことですが自然とチームワークが生まれ、的確な指示を出してくれる人、それを実行する人といったように瞬く間に美味しそうな鍋が各チームとも完成していました。さらに新米で炊き上げたおにぎりも、みんなで協力して作ることができました。その後はお話しを楽しみながら、2つあった鍋は、おかわりの連続であっという間にたいらげてしまいました。チームによって食材の切り方や味付けが微妙に異なるものの、味の方はどちらも甲乙つけ難しと、いった美味しさでした。  

 今回も参加者それぞれが自分にできる範囲での調理を楽しみつつ行うことができました。その調理場面での真剣な眼差しと、食べている時の笑顔はとても印象に残っています。 虹の会では見学も含めて新規の方々を歓迎したします。スタッフ共々、次回、皆様の参加を心待ちにしております。

(石巻ロイヤル病院 佐々木)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】 

 平成28年11月25日(金)に県南のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は

① 文献抄読「錠剤の残留症例の検討」耳鼻科Dr

② 症例報告「挿管と経鼻経管の影響で披裂部が異常に腫れてしまった症例」ST

③ VE・VF検討 「外来VFにて食形態を検討した90歳代の2症例 」リハDr、「甲状腺髄様癌により喉頭を圧迫し嚥下障害を呈した症例」ST、耳鼻科Dr  

 次回は12月16日の18:30頃より、みやぎ県南中核病院で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。またコメディカルであるSTが発言しやすく、スキルUPになる勉強会です。ご興味のある方は気軽にご参加下さい。  

 連絡先は、「みやぎ県南中核病院 相澤」または「公立刈田綜合病院 新田」までご連絡ください。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室】 

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」にて、言語聴覚士の仕事内容や特に聴覚領域においての役割について紹介してきました。年3回実施される事業の第2回目として、11月19日大崎市民活動サポートセンターで行なわれました。  

 今回は手話を習われている市民の方の参加が多く、聴覚障害者のサポーターとなる方々とも広く繋がっていくことが大切だと実感しました。県士会からは県北県域の3名の理事も参加し、講話後の交流を共に楽しみました。口話や筆談、手話やジェスチャーなど様々なコミュニケーション手段が活用され、各々親睦を深めているのが印象的でした。聞こえにくさからくる職場でのコミュニケーションの悩みや、ループシステムやロジャー等の聴覚補助システムの活用についての質問が上がり、情報を交換し合いました。

 3回目は1月21日土曜日大河原中央公民館で13時から開催され、参加予定です。                                

(東北労災病院 安部)

活動報告

【「第13回 いい日 いい汗 栄養まつり」でのST 普及啓発活動 】 

 言語聴覚士普及啓発活動として、11月20日(日)に仙台駅前AERで開催された宮城県栄養士会主催「第13回 いい日 いい汗 栄養まつり」に参加して参りました。

 今回のイベントは10職能団体が参加する規模の大きなもので、午前中から多くのお客様で賑わい、当会のブースにも1日を通して50人以上の方にお越しいただけました。

 今までの普及啓発活動の経験を生かし、ブース展示には、訓練物品の展示や相談窓口の設置だけでなく、実際に触れて体験できる補聴器、オージオメーター、舌圧測定器を準備しました。

 言語聴覚士を知るお客様は少なかったものの、聴力と舌圧の測定に興味を持っていただけたことで、徐々にお客様が増え、ブースの前に順番待ちの方が並ばれるほどでした。お客様からは、「コミュニケーションや口の専門家っているんですね」「また来年も測定しに来たい」などの話が多く聞かれ、言語聴覚士を十分にアピールできたと思います。また、今回は県民の皆さまのみならず、関係団体への言語聴覚士の普及啓発に繋げられた手応えも感じられました。

 今後もこのような活動を通して、自分達の臨床現場の先にいる県民の皆さまへの普及啓発活動を継続し、他職能団体との結びつきも強くして参ります。                            

(広報部 佐藤)

活動報告

【みみサポみやぎ難聴者等トータルコミュニケーション教室への参加報告】

 宮城県聴覚障害者情報センター(みみサポみやぎ)主催の「難聴者等トータルコミュニケーション教室」にて、言語聴覚士の仕事内容や役割について講演して参りました。  

 この教室は難聴者やそのご家族、関係者がつどい、より良いコミュニケーションを楽しむために手話や読話、指文字など様々なコミュニケーション手段を学び、交流することを目的としています。年間3回実施され、第1回目は10月8日土曜日石巻保健相談センターにて開催されました。  

 当日は雨の降る中、聴覚障害者やその家族、手話通訳士など15名の参加があり、40分ほど講演をさせて頂き、その後の手話教室や交流会にも参加させて頂きました。言語聴覚士という名前を知っていても仕事内容や聴覚障害における役割などについて知っている方は少なく、普及啓発活動の必要性を強く感じました。参加者からは、発声・発音の訓練方法や難聴児との関わり方について知りたいという意見が出ました。 2回目は11月19日土曜日大崎市民活動サポートセンターで13時から、3回目は1月21日土曜日大河原中央公民館で13時から開催され、参加予定です。

(理事 安部)

活動報告

【加美町「食の文化祭」への参加】

 平成28年10月30日(日)、加美町小野田のやくらい文化センターで開催された『食の文化祭』に大崎栄養士会より、「相談コーナーで介護食とトロミ付けと嚥下の関係について説明してほしい」とのお誘いを受けまして、当士会県北部STとして参加してまいりました。  

 大崎栄養士会ブースの一角にSTコーナーを設置していただいて、さて開店してみると、ソフト食・軟菜食の試食コーナーに予想を上回るお客様が多数訪れ、その流れでSTコーナーにも皆様足を止めてトロミ付きのお茶で一服、そこで「うちのお祖父さんがこのごろよくむせる」「適度なとろみの付けかたが分からない」「しゃべりにくくなった」など質問の嵐。事前打ち合わせでは、相談者は10人前後くらいだろうからST一人で大丈夫と余裕を持っておりましたが、気がつくと何と、180杯分のお茶に薄い・中間・濃い3種のトロミを付けて見せながら3時間喋りっぱなしで汗だくでした。ほとんど高齢のお客様でしたが、介護食や摂食嚥下への関心の高さが窺えました。栄養士会の人たちは盛況に大喜びでしたが、来年はSTを3~4人配置しようと私は反省しました。

(介護予防局 小坂井)

活動報告

【宮城県言語聴覚士会、一般社団法人福島県言語聴覚士会合同地域リハビリテーション活動推進支援事業導入研修会(in福島)】  

 平成28年11月15日(土)に地域包括ケアシステムに関する2回目の研修会を開催しました。

 この研修会は日本言語聴覚士協会指定の人材プログラムの一端である導入研修で、今回も黒羽真美先生(日本言語聴覚士協会 介護保健部)をお招きし福島県と合同で受講しました。  

 この導入研修会は全過程を終了すると、協会および士会の「地域リハビリテーション人材名簿」に登録されます。士会員が名簿に登録されることで、協会、士会から“地域リハビリテーションに貢献するべき人材である”と認められます。この研修会の内容は、「地域包括ケアコース」「介護予防推進コース」という2つのコースがあり、1コマ90分を1日4コマ、2日間かけて全過程を受講する構成となっています。  

 今回は「介護予防推進コース」で、資料だけを見ればとても難しい内容です。しかし黒羽先生にとてもわかりやすく解説していただき、またグループディスカッションを通して新たな気づきや介護予防のイメージをつかむことができ、とても有意義な講演でした。  

 今年度は理事を中心に地域包括ケアシステムについて学び、来年以降は県内で地域リハビリテーションを担っていただく士会員を広く募集する予定です。今後も士会員の皆さまと一緒に宮城県内の地域包括ケアシステムを構築できるよう理事一同、努めて参りますので、研修会などの最新情報を宮城県言語聴覚士会HPにて随時確認していただければ幸いです。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【大崎市健康と福祉のつどいでの普及啓発】

 言語聴覚士普及啓発活動として、10月15日(土)と16日(日)に大崎市の古川保健プラザで開催された「大崎市健康と福祉のつどい」に参加して参りました。 理事の小坂井氏、相澤氏を中心とし、大崎地域のSTが4名も集まる賑やかなブース出展となりました。

 相談コーナーでは、「最近、しゃべりにくくなった」「薬が喉につかえる」などの話す・食べることから「テレビの音は聞こえるが、家族に声が聞き取れない」などの聴覚に関すること、「孫がどもって、どうしたらいいのか」などの吃音に関する相談を2日間で13件ほどいただき、原因の可能性についての簡易的な説明や症状に応じた医療機関の紹介、家族間での対応方法のアドバイスを行いました。

 言語聴覚士が多く集まったブースといきいき百歳体操での小坂井氏の笑いを誘う司会進行により、言語聴覚士の存在を大崎市の皆様へアピールできたかと思います。

 今回の活動を通して、私たちの存在はアピールできたものの、言語聴覚士を全く知らない方や目立った症状がない方へ伝える難しさも感じました。県民の皆様に言語聴覚士をより知ってもらうためには、器具や写真などを選択し、目で見て分かるものを使用した紹介が必要だと思います。

 今後も他職能団体と手を繫ぎ、信頼関係を作りながら、普及啓発活動に取り組んで参ります。  

(広報部 佐藤)

活動報告

【宮城県リハビリテーション専門職協会 設立記念式典・記念講演】 (New)  

 平成28年10月1日ホテルメトロポリタン仙台で「宮城県リハビリテーション専門職協会 設立記念式典・記念講演会」が開かれ、式典と講演会に参加してまいりました。

 本協会は3県士会(PT、OT、ST)が協働して関連職種や行政と連携を図り地域包括ケアシステムの確立に向けた活動を行うことを目的に設立されたもので、このような取り組みを行っている都道府県はまだ少ないとのことでした。

 式典での行政・医療・リハ団体各方面の方々からの祝辞では、「連携」「リハ職に期待」「できることから」の言葉が多く使われていたのが印象に残っています。ST協会の深浦会長にも来賓のお一人としてお越し頂いて祝辞を頂戴し、大変心強く感じました。

 記念講演では、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の岩名礼介様に「地域包括ケアシステムにおいてリハ職へ期待すること」とのタイトルでご講演いただきました。前半は地域包括ケアシステムの基本的な内容や、連携を目的とした会議が介護職不在で行なわれているなどの現状の問題、後半は我々リハ職が何を期待されているか何をすべきかをご自身の介護経験を交えながら具体的にわかりやすくお話頂きました。

 私自身は病院内での業務が大半ですが、“色んな事業所が別々の事を言ってきて誰の言うことを聞いたら良いかわからない”と困っている方の話など、今回の参加を通して自分の日頃の業務を振り返ることが多くありました。病院の中で出来ていないことが地域に出て出来るはずはないので、地域で求められる基本的な事と日々の自分の業務を今一度照らし合わせてみることも病院勤務の私には必要なことであると感じました。       

(南東北病院 佐々木)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】   

 平成28年9月30日(金)に県南のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は

① 文献抄読「口腔保持能の違いによる誤嚥のリスク評価」

② 症例報告「小脳梗塞、延髄梗塞、椎骨動脈解離を発症し、リハビリ期間中にも痰による窒息、腹腔内出血、脳梗塞再発などイベントが多発した症例」

③ VE・VF検討 「脳梗塞後、経鼻経管チューブを抜去後に嚥下障害が改善した症例」 「レノックス・ガストー症候群の症例」  

 また日頃の勉強会での成果を試すため、平成28年9月23日(金)〜24日(土)に開催された第22回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会にて発表してきました。  

 内容は

口頭発表  :「リクライニング位や完全側臥位が逆効果であった1症例」          

       みやぎ県南中核病院 相澤潔美   

ポスター発表:「当院NSTと地元歯科医師会との連携 〜歯科の介入による食形態の変化〜」        

       公立刈田綜合病院  新田留美子  

 来月より最終週の金曜日の18:30頃から、みやぎ県南中核病院で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。またコメディカルであるSTが発言しやすく、スキルUPになる勉強会です。興味のある方は気軽にご参加下さい。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【平成28年度 第1回 県北・石巻地域勉強会】 

 平成28年9月3日(土)14:00より、石巻ロイヤル病院をお借りして、県北・石巻地域勉強会の症例検討会を行いました。

 今回は、初めての石巻地域での開催となり、仙台地域や気仙沼・大崎・石巻など14名の方が参加してくれました。  

 まず、石巻ロイヤル病院の鈴木さんは「アナルトリーを伴う音韻選択障害を呈した症例に対するアプローチ方法について」でした。構音の失敗経験により口頭での表出が減少してしまった症例に対して、精神面に配慮しながら介入し、自宅退院後も日常生活に沿ったコミュニケーション方法や買い物・家計簿などのフォローを行っている症例でした。

 2例目は、大崎市民病院の加藤さんの「若年の重度失語症患者の経過と支援について」でした。日常生活においての具体的なアプローチ方法やケアマネージャーさんとの連携、失語症患者を取り巻く現状など、幅広いディスカッションになりました。

 最後に、大崎ひまわり訪問看護ステーション横川より、発症から2年これまで言語訓練を受けたことのない重度感覚性失語症患者の動画を見ていただきながら、具体的なアプローチ方法を検討しました。また、発症時の病識の欠如からの強制退院、デイサービスでのトラブルなどの経過から、支援者へのSTの関わり方の重要性なども再考する話題提供でした。  

 今回の3症例は、在宅で生活中の失語症患者の症例でした。参加者様々な立場からのご意見が聞けて、視野が広がった勉強会でした。

(大崎ひまわり訪問看護ステーション 横川)

活動報告

【大崎栄養サポート研究会 ~症例検討会~】 

 9月1日(木)大崎口腔保健センターにて、当会定例の症例検討会が開催されました。

 今回はみちのく歯科院長川村洋先生と片倉病院ST鈴木利佳子さんが提示した2症例について、参加者による熱のこもったセッションが行われました。

 以前はVF・VE画像による症例検討が中心となっておりましたが、最近では、食事シーンや日常的なたたずまいを撮った動画からの情報をもとにして、参加者があれやこれやと意見を出し合うことが多い傾向にあります。これはもっとシンプルにその人全体を見るという意味でも、セラピストとしての原点に立ち返るよい機会になっております。医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、ケアマネジャー、PT、STと相変わらずの他職種が集い、新規会員も増えてきております。

 これからも大崎栄養サポート研究会は、地域の皆様の「食」と「摂食嚥下」について、実の有る活動を展開してまいります。大崎圏域以外からの参加も歓迎いたします、一度来てみてください。          

(県北地域長 小坂井)

活動報告

【宮城県言語聴覚士会・一般社団法人福島県言語聴覚士会合同「地域リハビリテーション活動支援事業」導入研修会】   

 平成28年8月20日(土)に地域包括ケアシステムに関する研修会を開催しました。  

 近年、地域包括ケアシステムの構築がすすむ中で、言語聴覚士としてその理解が求められています。そこで当会と福島県士会は、日本言語聴覚士協会指定の人材プログラムの一端である導入研修を開催しました。  

 この研修会を受講し全過程を終了すると、協会および士会の「地域リハビリテーション人材名簿」に登録されます。士会員が名簿に登録されることで、協会、士会から“地域リハビリテーションに貢献するべき人材である”と認められます。  

 そのため導入研修は、「地域包括ケア」「介護予防」という2つの題目で、1コマ90分を1日4コマ、2日間かけて全過程を受講します。その内容は、地域包括ケアシステムの基礎的な知識から実践的な活動能力に結びつくような、とても質の高い内容となっております。今回の研修は「地域包括ケア」を4コマ受講し、次回は10月に「介護予防」として残りの4コマを受講する予定です。  

 今回は、県士会員の皆さまに研修会を提供する側である理事のメンバーを中心に地域包括ケアシステムの理解を深めることを目的とし、研修会を企画しました。来年以降は県内で地域リハビリテーションを担っていただく士会員を広く募集する予定です。士会員の皆さまにしっかり地域包括ケアシステムついてお伝えできるよう、会長、副会長をはじめ理事総出で理解を深め、努めてまいりますので来年までお待ち下さい。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【平成28年度 第1回仙南地域勉強会】

 平成28年8月5日(金)にみやぎ県南中核病院にて仙南地域勉強会が開催されました。  

 内容は、  

1)症例検討    

⑴「非言語的コミュニケーションの評価〜ブローカ失語の一例〜」          

 発表者:綜合南東北病院  松川悠    

⑵「リクライニング位や完全側臥位が逆効果であった1症例」          

 発表者:みやぎ県南中核病院  相澤潔美        

 コメンテーター:みやぎ県南中核病院 瀬田拓先生  

2)仙南地域勉強会の総会(平成27年度事業及び会計報告、平成28年度事業及び会計)  

3)仙南地区会員の動向について   

 今回は新たな会員3名が参加しました。質疑応答の場面で、他施設のST視点が飛び交い、とても盛り上がり有意義な勉強会となりました。  

 今後も仙南地域ST間で情報交換をしながら交流を深めつつ、症例検討や講演会など活動していきたいと思います。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【平成28年度 小児部研修会】

 平成28年7月30日(土)に、宮城県立こども病院にて小児部研修会「食べることが困難な子どもたちへの支援と実際」という題で、東京都立北療育医療センター・言語聴覚士の高見葉津先生に講演いただきました。

 研修会では、言語聴覚士をはじめ、理学療法士や作業療法士、保育士や教員などの他職種が集まり、子どもたちへの食事に携わる方々と改めて「食べること」の大切さや「どう支援していくか」への理解を深めることができました。

 講演は食べることについての基本的な事から、評価・訓練、そして実際にビデオを通しての事例紹介も多くあり、明日からの臨床に取り入れていけるであろう多くのヒントを得ることができました。その中で先生からの「食べることは学習していく過程であること」という言葉に深く感動いたしました。まずは育児によって食べること・飲むことが始められ、そして家族と楽しい食事経験を学習することで「おいしい」「たのしい」が記憶されていくのだと言うことを改めて勉強することが出来ました。 そして、「食べることが困難な子どもたち」へより良い支援を行うためには、関連する職種全体でお子さんの問題を把握し、連携していくことが重要であると改めて実感することができました。

(宮城県立こども病院 松﨑) 

活動報告 

【石巻失語症友の会 虹の会】 

 平成28年7月9日(土)に、石巻失語症友の会「虹の会」が行われました。当日は、雨が降ったりやんだりと蒸し暑く、足場も悪い中でしたが、30名(うちスタッフ16名)が参加しました。また、初参加の方が多く、仙台や鹿島台方面から足を運んで下さった方もいらっしゃいました。  

 今回は、以前好評だった大木利賀子先生をお招きしての音楽療法を行いました。はじめに、童謡に合わせての上肢や下肢のエクササイズを行いました。そのあとは、先生のピアノに合わせて歌唱を行いました。途中から、マラカスやスズ、タンバリンなどの楽器を手に取り、歌を歌いながら音を奏でました。また、お題に対する答えを楽器で表現し、みんなで当てるクイズを行いました。あちらこちらから声が飛ぶこともあり、盛り上がることができました。最後にシャボン玉を先生が飛ばし、音楽を聴きながらシャボン玉が宙に浮いたりユラユラ揺れる様を笑顔で眺めました。中にはフーっとシャボン玉を吹いて地面に落ちないようにと頑張る姿もありました。

 仙台地域においての失語症友の会「ひだまりの会」の代表の方と世話人の言語聴覚士の方がわざわざ参加してくださいました!

 今後は、合同開催もできたら素晴らしい交流になるのではないかと思いました。  

 次回は、昨年も大盛況だった“いも煮会”を10月下旬に開催する予定です。

(石巻赤十字病院 嶋田)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区・大崎地区合同)】 

 平成28年7月29日(金)に仙南・大崎地区のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる特別な嚥下合同勉強会を行いました。  

 今回は初めて県南地区と大崎地区の嚥下合同勉強会ということで、東北大学病院の耳鼻科加藤Drの計らいで、東北大学病院の臨床小講堂をお借りし開催いたしまいた。そのため仙台地区のSTや大学病院の認定看護師など30名以上の参加者が募り、今まで以上に盛り上がりました。  

内容は

 ① 文献抄読「非定型抗精神病薬が嚥下機能に与える影響」

 ② 症例報告「甲状腺癌術後に嚥下障害を呈した症例」

 ③ VE検討 「脳挫傷を呈した症例」  

 来月より最終週の金曜日の18:30頃から、みやぎ県南中核病院で嚥下合同勉強会を行います。Dr3名、歯科Dr参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。またコメディカルであるSTが発言しやすく、スキルUPになる勉強会です。興味のある方は気軽にご参加下さい。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【宮城県理学療法士会主催「全国統一介護予防・健康増進キャンペーン2016 元気モリモリ頑張っぺ!! ココロとカラダの健康づくり」でのST普及啓発活動】 

 平成28年7月17日、AERで開催された宮城県理学療法士会主催「全国統一介護予防・健康増進キャンペーン2016 元気モリモリ頑張っぺ!! ココロとカラダの健康づくり」に言語聴覚士のブースを出すこととなり、言語聴覚士の宣伝を行って参りました。

 理学療法士指導のもと、訪れたお子様からお年寄りまで楽しみながら体力測定や元気モリモリ頑張っぺ体操に参加され、ロコモ運動を啓発に尽力される佐々木信之先生を招いてのロコモ体操もとても盛況でした。また、仙台で活躍されているボーカルグループ「the voice of Love」のステージでは、伸びやかで素敵な歌声に買い物にきたお客様も足を止めて聞きいっていました。

 当士会では、ブース設置の他、介護予防局の小坂井氏が「食べる事で介護予防」と題し、食べる・話すために大切な口の機能、そして、その機能を保つ方法についてミニ講座を行いました。実戦を交えながら会場の笑いを誘う小坂井氏の話に、参加された方々から笑顔が溢れる講座となりました。

 今後もこのようなイベントに参加させていただきながら、言語聴覚士だけでなくリハビリテーション全体の必要性を伝達し、市民の方々にとって今よりも身近な存在と取られてもらえることが重要だと感じました。

(広報部 佐藤)

活動報告 

【大崎歯科医師会主催多職種連携講演会でのST普及啓発活動】 

 平成28年7月3日に大崎合同庁舎で開催された大崎歯科医師会主催の「食をサポートするみなさまと共に『食べる』を考える」で急にSTブースを出すことになり、当士会広報部の相澤・佐藤両名の働きにより、無事に言語聴覚士の活動を宣伝することができました。

 東北大学病院耳鼻咽喉科の加藤健吾先生、さくらビレッジ管理栄養士の佐藤清世先生、口腔リハビリテーション多摩クリニック院長の菊谷武先生という豪華な講師陣による「食べる」を基本とした地域での他職種連携に関する貴重なお話しに、ディスカッションから質疑応答まで大いに盛り上がった会になりました。

 各先生より、我らが大崎圏域のSTと栄養士が立ち上げた「大崎栄養サポート研究会」こそ、地域包括ケアシステムに対するタイムリーな活動ではないかとお墨付きをいただきました。現時点では「食べる」ことへの活動は他職種が連携しやすく、地域の皆さまの賛同を得易い分野であることを改めて実感しました。

(介護予防局 小坂井)

ポスター
SKMBT_75416070718300.pdf
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活動報告 

【宮城県南栄養サポートネットワーク・嚥下調整食普及協議会】  

 平成28年6月17日(金)に宮城県南栄養サポートネットワーク(県南NSN)の嚥下調整食普及協議会を開催し、「嚥下調整食」の試食会を実施しました。  

 「嚥下調整食」とは日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が提唱している「嚥下調整食分類2013」を基に院内で提供している食形態の分類のこと示します。公立刈田綜合病院は2015年7月より、みやぎ県南中核病院では2016年4月より院内で「嚥下調整食」を提供しております。  

 今後は県南地域の病院だけではなく、老人保健施設、福祉施設にて食事形態の基準をできる限り統一すること、また嚥下調整食の調理方法を指導できることを目標とし協議しました。その目標を実現するために講演会を開催するなど活動していくこととなりました。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告 

【第9回仙台・塩釜・黒川地域合同勉強会 症例報告会】   

 6月18日(土)に、東北労災病院にて第9回宮城県言語聴覚士会仙台・塩釜・黒川地区勉強会の症例検討会が開催されました。  

 まず初めに、(株)JMSより「舌圧計」と「ペコパンダ」の説明をしていただきました。PAPを作成した(予定者も含む)患者様に舌圧測定を行うと、歯科領域では診療報酬が算定可能になったこと、指導用のペコパンダ10個セットが発売されたという情報がありました。  

 症例発表1例目は内科佐藤病院の福田宏美さんの「アテローム血栓性脳梗塞により嚥下障害を呈した症例」でした。左片麻痺重度、覚醒不良で経鼻経管留置、様々な既往を持っていらっしゃる患者さんでしたが、細かい経過観察とチームアプローチにより、三食経口摂取を確立させ、施設退院へ導くまでの経過を発表していただきました。2例目は仙台医療センターの齋藤晴加さんの「抗がん剤治療後に嚥下障害を呈した症例」でした。初回VF所見では嚥下機能は比較的良好だったにも関わらず、直接訓練を開始すると、むせや痰がらみ、繰り返す発熱、加えて認知機能の低下により口腔内の食物を吐き出してしまうこともあり経口摂取に難渋しているという症例でした。機能低下は徐々に進んでいる様子ですし、抗ガン剤治療を継続するのであれば、積極的な直接訓練も難しく、訓練計画を立てるのは困難な印象がありました。今後、抗ガン剤の影響がなくなり機能強化ができれば回復していくのか?或いは他に問題があったのか?是非、また報告を聞きたいと思いました。3例目は宮城県リハビリテーション支援センターの佐々木千尋さんの「施設紹介」で、事業内容についての説明をしていただきました。その中で、福祉用具の貸与や給付金、障害者自動車運転支援、高次脳機能障害者の地域連携バスについて、会場内より質問、意見や提案が多数だされました。行政の持つ資源や情報を県内のSTがより有効に活用できるような仕組みづくりには、このような意見交換の場が必要であると感じました。

(東北労災病院 松村)

活動報告 

【宮城県言語聴覚士会主催 講演会】

地域包括ケアに向けて我々に何が出来るのか 

~これからの地方組織に求められること~

内山量史先生    

 かつてない高齢化社会の到来により、医療費・介護保険料など社会保障費が増加している。現状では、日本の財政も厳しいことが予測されるため、国は議論を重ねていた。社会保障費を軽減させるために、何ができるのか。

「そうだ、介護予防をしよう。」

「介護予防を充実させることで、最終的に社会保障費の増大を抑制しようではないか。」

 そこで地域包括ケアという概念が必要となってくる。住民が主役となり、地域で介護予防に取り組んでいく。今のところ、介護予防のための知識や情報が住民に十分には伝わっておらず、住民が主体的に介護予防を行っていくという状況にはほど遠い。我々リハビリ職は、住民が主役となるまでのお手伝いをしていく必要がある。そこで必要となるのが自助(一次予防・市民公開講座・普及啓発活動)と互助(ボランティア活動・地域サロン・住民組織の活動支援)の考え方である。これらを組み合わせていく中で、住民を主役とした地域包括ケアの構築を図るべきである。

 ただし、現場で働くリハビリ職は、日々の業務に追われて地域包括ケアのことにまで手が回りづらい。そのため、県士会のような組織が率先して広報活動、人材育成等を行っていく必要があるとともに、地域にて活動しているリハビリ職の支援を図るべきである。その際には、現行の加算や報酬にとらわれずに進めていくことが大事である。  

 私を含め多くのリハビリ職は、社会保障費の増大について無関心ではいられない。日々の業務に追われながらもこの問題を解決しなければ、国の未来がないといっても過言ではない。個人レベルでできることだけでなく、県士会のような地方組織も十二分に活用し、地域包括ケアを構築していくことが重要であると感じられた。

(老人保健施設あさくらホーム 朝倉)

活動報告 

【石巻失語症友の会 虹の会】

 2016年4月16日(土)に、石巻失語症友の会(虹の会)が行われました。1月にも新年会が予定されていましたが、大雪の予報により中止になったため、今回の企画は、ボッチャ・景品付きビンゴゲーム・相談会と盛りだくさんでした。

 今回は参加者8名、スタッフ16名の24名の参加がありました。ボッチャは3チームに分かれ、トーナメント戦で行いました。試合を重ねるたびに皆さんは腕をあげ、一投ごとに息をのんだり、歓声があがったりとても盛り上がりました。

 そして、今回から初の試みとして「相談会」を行いました。失語症当事者、ご家族、言語聴覚士が普段の様子や日々困っていることを話したり、相談したりとお互いにコミュニケーションをとるきっかけになる充実した時間となりました。

 最後に行ったビンゴゲームも大変盛り上がり、例年よりお会いする時期が遅くなりましたが皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。今回も若い世代の方の参加もあり、また、石巻市内からだけでなく鹿島台・佐沼・矢本からも参加していただきました。今後も、たくさんの方々に参加していただける交流の場所となるよう、スタッフ一同楽しい企画を用意していきたいと思います。次回の虹の会は7月中旬を予定しおります。たくさんのご参加、お待ちしております。

(石巻健育会病院 高橋)

活動報告

【大崎栄養サポート研究会第8回研修会(県北地域)】   

 平成28年5月26日、県北地域のST、栄養士による大崎栄養サポート研究会第8回研修会が開催されました。

 今回は「脊髄小脳変性症の病態と治療について~嚥下障害を含めて」を大崎市民病院神経内科長の中村正史先生に特別講演していただきました。

 宮城県で特有に多い病態がある等興味深いお話をうかがうことができました。定員を超える人数が集まり、また大崎地域で活躍されている医師や歯科医師、栄養士、言語聴覚士等、他職種が集まり、脊髄小脳変性症やそこから現れる嚥下障害について興味をもっている方が多いことがうかがえました。

 質疑応答では予後についてやリハビリが病気の進行の抑制になり得るのか、遺伝子の検査は必ずするのか等、活発な意見が飛び交っていました。                              

(古川星陵病院 遠山)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)】

 平成28年5月27日(金)に仙南地区のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は

① 文献抄読「食品の視覚認知が嚥下機能に与える影響」

② 症例報告「完全側臥位法により、ムセの軽減を認めた症例について」

③ VE検討 「有機リン中毒による咽頭浮腫を呈した症例の嚥下機能の評価」  

 毎月最終週の金曜日の18:30頃から、みやぎ県南中核病院で嚥下合同勉強会を行っています。Dr3名、歯科Dr参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。またコメディカルであるSTが発言しやすく、スキルUPになる勉強会です。興味のある方は気軽にご参加下さい。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【嚥下合同勉強会(県南地区)

 平成28年3月25日(金)と4月21日(金)に仙南地区のリハDr、耳鼻科Dr、歯科Dr、管理栄養士、多施設のSTによる嚥下合同勉強会を行いました。  

 内容は  

(1)3月25日

① 文献抄読「The Effect of Bolus Consistency on Hyoid Velocity in Healthy Swallowing(正常嚥下における舌骨運動の粘土の影響)」

② 症例報告「くも膜下出血後遺症により摂食・嚥下障害を呈した1例」

③ VF・VE検討

 1)前傾姿勢よりも左側臥位の姿勢が逆効果になった症例(VE)

 2)認知症の特徴を示した嚥下内視鏡検査  

(2)4月21日

① 文献抄読「アルツハイマー型認知症高齢者における自立摂食困難の要因」

② 症例報告「頭部外傷に伴う頚椎損傷で嚥下障害をきたした1例」

③ VF・VE検討

 1)前傾姿勢よりも左側臥位の姿勢が逆効果になった症例(VF)

 2)VEを用いて経口摂取開始前と開始後の比較  

 

 毎月最終週の金曜日の18:30頃から、みやぎ県南中核病院で嚥下合同勉強会を行っています。Dr3名、歯科Dr参加により医学的な見解を学ぶことができる場です。またコメディカルであるSTが発言しやすく、スキルUPになる勉強会です。興味のある方は気軽にご参加下さい。

(公立刈田綜合病院 新田)

活動報告

【言語聴覚の日 普及イベント】

 宮城県言語聴覚士会では、平成28年1月23日に言語聴覚の日普及イベントとして失語症についての研修会「失語症を知ろう」を開催しました。

 私たちが日々仕事をする中で、失語症の方と関わる職員やご家族様から「失語症の人とどのようにコミュニケーションを取ればいいのか?」「失語症は構音障害、認知症とはどう違うのか?」「どこで、だれに、どんな治療や支援をしてもらえるのか?」など多くの質問を頂きます。こうした疑問を解決するため、支援に携わるケアマネジャーや介護職員の方々に、改めて失語症への理解を深め、適切な支援方法を知っていただくことを目的に、本会を実施しました。また、日ごろの疑問を直接、言語聴覚士に聞ける相談コーナーと嚥下食品、補助食品を手に取ってみてもらえる企業展示ブースを設けました。

 研修会では、東北文化学園大学 神山政恵氏、有限会社 プロンプター甲斐 小坂井秀行氏に講演いただきました。神山氏からは、失語症の歴史、症状、分類、評価・訓練方法に至るまでわかりやすくお話いただき、参加者からは初めて知る内容に多くの発見があったとの声が聞かれました。また、失語症者へより良い支援を行うためには、言語聴覚士のみが患者様の失語症状を理解するのではなく、関連する職種全体で把握し、連携を取り合うことが必要だと改めて感じました。言語聴覚士としてだけでなく、ケアマネジャーとしても活躍されている小坂井氏からは、退院後、ケアマネジャーは単に言語リハビリへ繋げれば良いのではなく、これからの失語症者の人生を考え、なにを目的としてリハビリへ繋げるかを考えることが重要というお話をいただきました。熱意のある、そして、笑いを誘う話に自然と笑顔が溢れる和やかな講演となりました。

 参加者からは、「失語症について様々の分類があることを知らず、講義を通して今後の在宅支援や家族支援に非常に役に立った」「たくさんの食品サンプルがもらえて、担当する患者様やご家族に紹介できる」など、ありがたいご意見を沢山いただきました。一方で、相談コーナーでは、「介護分野は人手と時間が足りない、失語症者と時間を設けて関わる時間が持てない、どうすれば短時間でも上手くコミュニケーションが図れるのか?」「周りに言語聴覚士がいない、リハビリができる施設を紹介してほしい」など、厳しい現場の様子と支援方法への困惑、介護職種の方にとって言語聴覚士が身近な存在になりえていない現状等を伺うことができました。その他、アンケート結果から失語症だけでなく、嚥下機能障害や高次脳機能障害についても、今後の研修会に取り上げてほしいとのご意見をいただきました。

 本イベントは、参加者の半数以上はケアマネジャーと介護職員が占め、総勢53名もの方に参加していただきました。今回いただいたご意見をもとに、言語聴覚士がより身近な存在になれるよう、次年度も言語聴覚の日普及イベントを実施したいと考えております。

 最後になりましたが、本イベントにご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

(広報部 佐藤)